いよいよアジア大会の男子サッカー決勝で、日本対韓国の日韓対決が始まります。
日本はU-21代表で、韓国はU-23+オーバーエイジ枠3人をフルに使っての参戦。
韓国は本気度が違います。なぜか?それは韓国のエース、ソンフンミンの兵役免除がかかっているから。
また日本のエースの香川真司とソンフンミンはどちらが凄いかも検証したいと思います。
ソンフンミンはアジア大会で兵役免除なるか?
これは韓国のお国柄の事情なので仕方がありませんが、韓国には健康な28歳以下の成年男子に約2年間の徴兵制度(ちょうへいせいど)が義務付けられています。
ただし、スポーツ選手に限っては、ある一定の成績を残した選手は、兵役免除が与えられています。(オリンピックでメダルやワールドカップでベスト16など)
ロシアワールドカップで韓国はグループリーグ敗退で兵役免除ならず。その次はアジア大会での優勝が徴兵免除の条件。
そこにソンフンミンは「ラストチャンス」をかけてクラブチームを欠場してまで挑んでいます。
クラブチームのトッテナムも、レギュラーとして活躍しているソンフンミンと5年間の契約を結んだばかりですので、兵役に入ってしまったらクラブとしても損失ですので、アジア大会に派遣OKを出しました。
なので韓国代表は本気モードです。通常アジア大会は23歳以下の選手+オーバーエイジ3人で臨みますが、韓国代表はその特権を最大限使用しています。
オーバーエイジ3人は、
- 孫興民(ソン・フンミン、トッテナム)
- 黄儀助(ファン・ウイジョ、ガンバ大阪)
- 趙賢祐(チョ・ヒョンウ、大邱)
ガンバ大阪にとっては、日本にも勝ってほしいし、ファン・ウイジョにも頑張ってもらいたいし、複雑ですね・・
そして日本代表のメンバーはというと、強化を図る上で、東京オリンピックに向けてのU-21代表で、しかも海外組は今回召集されていません。なのでBチームに近い布陣ですね。
それでよく決勝まで駒を進めることができましたね、強化の賜物です。
それでも、本気モードの韓国代表と比べると、ちょっと見劣りしてしまいます・・
ソンフンミンは、今回のアジア大会で優勝できなくても、来年1月に開催されるA代表のアジアカップで優勝か東京オリンピックでメダル獲得で徴兵免除の可能性も残っていますが、一番可能性があるのがアジア大会です。
個人的には「アジアのエース」ソンフンミンにも兵役免除を勝ち取ってほしいし、日本代表にも優勝してほしいし・・困ったな。。
ソンフンミンが兵役に入ったら自身のキャリアとしても絶望的になるし、アジア人としても誇りに思っているので、いい結果が出てほしいな。
香川真司とどっちが凄い?
アジアのサッカー選手で、現在も世界と対等の戦いができているのが、香川真司とソン・フンミンでしょう!
昔で言えば「中田英寿」。その次に現れたのは、韓国の英雄「パク・チソン」。
その次に出てきたのが本田圭佑、香川真司。その次が韓国のエース、「ソン・フンミン」。
香川真司はセレッソ大阪からドルトムントで大活躍して、その活躍が当時マンチェスターユナイテッドの監督だった巨匠アレックス・ファーガソンに認められてマンU入りした経緯があります。
その後監督が変わり、試合に出られず、ドルトムントに出戻り。その後もなかなか調子が戻らなかったけど、ロシアワールドカップは、苦手のPKも決めて復活をアピールしました。
一方のソンフンミンは、高校在学中にドイツのハンブルガーSVの下部カテゴリーに強化選手として参加、そこで評価されて正式に移籍。途中怪我もあったが、順当に成長し2ケタゴールを上げる。
レバークーゼンに移籍しても2年連続2ケタゴールを上げ、その成績を引っ下げてイングランドのトッテナム・ホットスパーにアジア人歴代最高額となる3000万ユーロ(約41億円)で移籍。
トッテナムでもベンチスタートが多かったが、徐々に実力を発揮してリーグ・カップ戦合わせてシーズン21ゴールを記録。
2015、2017年のアジア最優秀選手で、今アジアで最も「輝いている」選手です。
ポジションは多少違えど、本田にしろ香川にしろソン・フンミンほど活躍はしていないと思う。
香川真司は、第一次ドルトムントの時は、ブンデスリーガ2年連続優勝や前半戦MVPなどあったが好調の時期は短かったと思います。
それに引き換えソンフンミンは現在26歳、「皇帝」ベッケンバウアーからも絶賛されていて、さらに輝きを増していて、一番調子がいい頃なのではないかと思います。
ロシアワールドカップのグループリーグ戦、対メキシコ戦で負けはしたが、最後にソンフンミンの意地のゴールは、アジア人では決められないほどクオリティの高い美しいゴールでした。
したがって香川真司とソン・フンミでは、ソン・フンミンの方が凄いと個人的に思います。
ソン・フンミンは、”こうすれば決まる”と言うゴールの「型」を身に着けているように感じます。
メッシやクリスティアーノ・ロナウドまではいかないとしても、左右両足蹴れて、ミドルレンジでも中に切れ込んでのシュートでも、ソン・フンミンのゴールの型かなと思います。
昔に、ユベントスで活躍したイタリア代表のアレッサンドロ・デルピエロも斜め45度からゴールを良く決める「デルピエロゾーン」と言うのがあったが、ソン・フンミンも「ソンゾーン」もしくは「ソニーゾーン」と言うのができるかもですね!
まとめ
ソン・フンミンの兵役免除は、このアジア大会優勝が絶対条件、オーバーエイジ3人も使い本気の韓国代表です。
そのために、トッテナムでのプレミアリーグを欠場してまでもアジア大会に出てます。
決勝は日本対韓国、日韓対決です。ソン・フンミンにとって普通のアジア大会ではなく、人生をかけて臨んでいます。
そして日本のエース、香川真司と韓国のエース、ソン・フンミンはどちらが凄いかは、今でしたら実績も含め、ソン・フンミンの方が圧倒的に凄いと判断します。
ソン・フンミンはゴールを決める型を身に着けているように感じるので、コツをつかんだソン・フンミンはこれからもっとゴールを量産して、怖い存在になるかなとも思います。
ソン・フンミンはパク・チソンに次ぐアジアのエースとだ思いますので、アジア代表として頑張ってほしいですね!
おわり